SSRSの概要

前回の講義でSSISをマスターしたとんがり君が今回挑戦するのは、同じくSQL ServerのアドオンであるSSRSです。
自信過剰気味のとんがり君は、今回もきゃん太先生を困らせるでしょうが、果たしてキチンとSSRSを理解できるのでしょうか?


きゃん太先生
きゃん太先生

さて、次の話題はSSRSだ。とんがり君は知ってるかな?

も、もちろん知ってますよ。ほら、あれでしょ?

SSRS、SQL Server Racing Sportsみたいな。

なんか、めちゃ速い!みたいな。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

いやいや、DBMSがレースしてどうするんだよ。ぜんぜん違うよ。

SQL Sererまでは合ってるけど。

知らないときは、素直に知らないって言ったほうがいいよ。

・・・すみません。知りません。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

SSRSはSQL Server Reporting Serviceの略で、

報告書の作成を格段に楽に行えるサービスのことなんだ。

SSISと同じく、SQL Serverのアドオンだよ。

なんだ、レポートのRか。

でもレーシングのRの方が

かっこよくありませんか?

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

いやいや、かっこいいとか悪いとかの話じゃないから。

報告書作成かあ。

なにが便利なのか、

いまいちピンときません。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

そうか。ではたとえ話をしよう。

先程話したSSISを使って大量のデータを元に加工し、

今年の売上のサマリデータを作成したとする。

その先は?

え?その先って?

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

そうしたデータは、経営の意思決定に利用する。

つまり、重役や社長が見るわけだ。

重役や社長にCSVの生データやDBの生データをそのまま見せたらどうなる?

・・・すごく怒られるでしょうね。

わからん!って。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

だろう?

だから、こうした加工後のデータを見やすい形で報告書にまとめることは

とても大切なことなんだ。

では、加工後のデータから報告書をどうやって作る?

そうですね、VBとかを使って、

報告書プログラムを作成するとか?

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

それって、簡単かい?

ものにもよりますが、簡単とは言えないでしょうね。

特に運用畑の僕がそれをやれっていわれたら、ヒーヒー言いますよ。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

そこで登場するのがSSRSだ。SSRSは加工後のデータを元に、

非常に簡単な操作できれいな報告書を作成することができる優れものだ。

プログラミング言語には

何を使うんですか?

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

SSISと同様、プログラムレスで報告書を作成できる。

例えば出力したい項目をドラッグ&ドロップで

報告書フォーマットに置くだけで出力ができる、

といった具合だ。

それは便利ですね!SSISと組み合わせれば最強じゃないですか。

とんがり君
とんがり君
きゃん太先生
きゃん太先生

そうなんだよ。なので、SQL Server+SSIS+SSRSで

データウェアハウスを処理する事例は、非常に多いんだ。

なるほど、納得しました!

とんがり君
とんがり君

でもきゃん太先生、

ほんとうにそんなに簡単に作った帳票が、使い物になるんですか?

きゃん太先生
きゃん太先生

うん?それはどういう意味かい?

だって、安かろう悪かろう、みたいな感じで、

簡単にできるけど見た目がイマイチとか、

ありそうじゃないですか。

きゃん太先生
きゃん太先生

なるほど。とんがり君の疑念ももっともだね。

それでは、私がSSRSでサクッと作ったレポートを見せよう。

きゃん太先生
きゃん太先生

え?これって見やすくてとてもきれいなんですけど。

短時間って、半日くらいで作れるんですか?

きゃん太先生
きゃん太先生

いや、30分くらいかな?

ほんとですか!?

そりゃすごいや。僕でもそんな短時間に作れますか?

きゃん太先生
きゃん太先生

ちょっとした慣れは必要だけど、練習すればすぐに作れるようになるよ。

先生!やってみたいです!ぜひ教えて下さい!


さすがはきゃん太先生。つまらないボケを連発するとんがり君を相手に、きちんとSSRSの概念を理解させました。いや、とんがり君が意外とできる人なのかもしれません。
さて、そんな2人が次に挑戦するのは、クラウドについての基礎知識、中でもMicrosoft社のクラウドサービス[Azure]の概要にフォーカスを当てます。
引き続き、こちらもお楽しみください。